鳥取・島根を中心に中四国エリアの墓石霊園探し
メモリーランド

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人と人が、顔と顔を合わせて、想いをかたちに。

山陽エリアを管轄し、メモリーランドの接客やサービスの品質維持、さらなる顧客満足度の向上を目指して各店舗に赴く徳永ブロック長。顧客接点の場である、店舗での接客を通して感じる現代のお墓事情や、ご自身が思う大切にすべき供養心までをお伺いしました。


全国で直営店10店舗、FC店30数店舗を運営し、全国に広がるネットワークやグループ店からの情報を活かして、最先端のデザインや工法をご提案するメモリーランドグループ。地域ごとの伝統的なご供養形態にも対応し、それぞれのお客様にとっての最善をお届けすることを使命としています。



昨今、葬儀や供養のシンプル化も増えていますが、お墓の傾向としてはいかがですか?


私がこの業界に身を置いた頃と比較すると、和墓、洋墓、プレート、樹木など、お墓の形状が増えました。そして供養の仕方においても選択肢が多くなったように感じています。進学や就職などで、生まれ育った地を離れる方も多く、それに伴ってお墓じまいや永代供養が時代に合った最善策のように取り上げられるのは少し寂しい想いがあります。時流に合わせて変化することは必要なこともありますが、「長年存在してきたお墓を簡単に片付けて良いのか」「後々の子孫のことを考えて本当に最良の選択なのか」を、先祖の想いをくみながら家族で語り合い、深く考えて答えを探していただけたらと願っています。高いお金をかけてお墓をたてることを推奨しているわけではないんですよ。お墓やご先祖様の存在を再認識して感謝し、それぞれのライフスタイルに合わせて慎重に検討してほしいですね。



いまやお墓もインターネットで購入できて、墓参り代行なるものもでてきた時代です。ですが私はさすがに違和感を覚えています


そうですね。お墓は「消耗品」ではなく、込められた「想い」があり、敬いや感謝の気持ちを束ねて命のルーツの証として存在するものです。現生の家族や子孫がご先祖様と心で対面する場所となるお墓を、手軽さだけを優先入されるのは複雑ですね。ですがインターメットが普及し、情報の仕入れ方が多種多様になったことのメリットもあると思っています。例えば、供養の仕方がわからないときは地域や宗派に合わせた供養の仕方を調べられますし、墓苑の環境や費用などの情報を簡単に得られますよね。メモリーランドではインターネットのようなタイムリーな情報と、店舗に足を運ぶことで得られるメリットの双方を感じていただけるよう「店舗の存在価値」を高めることを意識しています。やはり墓石は実際に見て、触れてみないと繊細な色みや質感はわかりません。スペシャリストがお客様の声に寄り添い、そのご要望にあわせた最良のご提案をできるのは店舗の強みであると思っています。情報を取りに行くインターネットでは一人ひとりに寄り添う接客は難しいですから。



まさに「店舗の存在価値と意義」ですね。WEBページのQ&Aで解決できることばかりではないのでアドバイスが欲しいです。やはりオーダーメイドなサービスを求める方もたくさんおられると思います。



お客様と面談するなかで疑問や不安を吸い上げ、求められていることを実現するための答えを明確に提示するように心がけています。実際に店頭では墓石を見ながら「石についてのご質問」が多く、また「宗派ごとの奉り方」についてもわかりやすく説明を求められます。最近は「お墓をどうするべきか」のお悩みを抱えながら来店される方もおられます。先祖供養から命の大切さを子供に教えたいと考える方は、次の世代のライフスタイルや気持ちに合う選択肢を残せるようにと「期限付きの永代供養墓」を検討される方も増えています。メモリーランドの使命は、ご先祖様と現世に生きるご家族のつながりを大切にしながら最善の提案をすることだと思っています。スマホ1台あれば多くの商品を簡単に購入できる時代において、足を運んでいただく訳ですから、「相談してよかった」と言っていただけるよう尽力いたします。


「お墓を建てる」「お墓を守る」ということは、ご先祖様への感謝の気持ちであると感じます。ですが今の時代、事情によってお墓を持ち続けることに不安を持たれるというのも理解できる気もします


確かに、お参りのことや次世代への負担を懸念される言葉をお聞きすることはあります。そんな不安があれば、頻繁にお参りに行かなくてもお墓が荒れない「管理人常駐の墓苑」をおすすめしたり、「家系や状況をきちんと考えた上での墓じま」を検討したり、家系ごとにあった解決策を導き出し、ご提案することができます。お墓に対する学びを深めた「お墓ディレクター」スタッフが寄り添い、求められている情報を手渡しするように、お客様の立場に立ってご提案いたします。専門性の高いことだからこそ、ご相談だけでも気軽にお声をかけていただける、頼られる存在でいたいと考えています。



最後に、徳永ブロック長が考える供養についてお聞かせください。


実は私自身、若い頃は魂の存在を肯定していなかったのですが、歳を重ねるにつれ「自分が死ぬとどこへ行くのだろう」とふと考えることがあります。私の家は玄関の前にお墓を建てているので、朝は「行ってきます」、夜は「無事に帰りました」と1日2回手を合わせているのですが、やはり毎日ご先祖様に守られているように感じます。お墓が無くても心の中で魂の存在に合掌するというのも素晴らしい供養心だと思いますが、墓石という形あるものが心の支えになることも確かです。お墓を持ち続けることがどうしても厳しい状況になった場合、供養形態の流行変化にとらわれて簡単に簡素化するのを選ぶのではなく、自分の家系にとってどのような形態で供養してゆくのが最善なのかを、時間をかけてきちんと考えることも大切な供養心だと思っています。



編集後記


供養の大切さを熱く語ってくださった徳永ブロック長のお話をうかがい、ご先祖様への供養心を改めて育てられた思いと同時に、自分はどう供養してもらいたいかを初めてリアルに考える機会になりました。

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