鳥取・島根を中心に中四国エリアの墓石霊園探し
メモリーランド

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家族の合流地点。

お墓とは、人生を全うした証であり、家族の合流地点。


良質な墓石を取り揃えるための深い知識と目利きの鋭さを持ち、国内外を駆け巡る企画開発部長の前田氏。家族揃ってご先祖様へ手を合わせ、尊い時間が重なる大切な場所であるお墓や墓石業界のお話を通して、株式会社オクノが見据えるこれからについてお話を伺いました。



ここ最近「終活」という言葉を耳にすることが増えましたが、お墓に対して世の中の思想の変化などは感じられますか?


そうですね。これまでは残った人が亡くなった人のことを考えて、故人の供養のためのお墓をお選びになられたり建立されたりしていましたが、今はご生前時に残された家族のことを考えてお墓を選ばれる傾向に変化してきました。お墓だけではなく、葬儀についても残された方の負担を考えた選択として家族葬などを希望される方も増え ているようです。ただ、やみくもに簡素化するというよりは、ご自身の人生の幕の降ろし方が多様化してきているイメージです。そして、その先にある自身のお墓のことを考え、生前にお墓を見にこられる方は前よりも増えているように感じます。残されるご家族のことを考えて、葬儀の段取りや、お墓のお手入れのしやすさなど、負担のかからないものを選択される方が多くなりました。



残された家族の視点から、残される家族のためにご自身の視点でお墓を選ばれる方が増えているということですか。


そうですね。お墓が無くなるわけではないのですが、ご家族の形態の変化を受け、お墓選びも多様化しています。株式会社オクノでは霊園と墓石を合わせてお世話させていただくご相談もお受けしておりますので、例えば、ご夫婦だけの永代供養墓や友人と一緒に入れるお墓や合祀墓、ご夫婦のみの方や独身の方からは「小さいもので期限付きのお墓を」というご希望も声をいただくことがあります。もちろん供養の期限が来た時点で再延長も可能ですし、合祀供養もできる。お墓が必要な方にむけた商品の選択肢が増えたことで、「残された親族への負担を心配しなくてよいので安心だ」とおっしゃられますね。


供養のスタイルも変化してきているんですね!自分の人生のセルフプロデュースの最高峰のように感じます。そうなるとお墓の形やデザインにもそれぞれのこだわりも出てくるのではないですか?


全国でのアンケートデータによると、昨今は約 60%の方が洋墓(デザイン墓)を購入しているというデータが出ています。霊園の小型化によって土地面積的にも従来の大きさのお墓が建てにくくなり、洋風化整備で芝を一面に敶いてる霊園が増えてきた風潮もあって、デザイン墓が増加傾向になったのだと思います。和墓よりも洋墓の方が安定感があるので、耐震的なことも考えてという理由もあるようです。2016年に起こった鳥取県中部地震でも多くの墓石が傾いたり倒壊したりしたニュースを見てご検討されるお客様も多いようです。また、終活という言葉が世の中に広がるにつれ、お墓は「自分の記念碑」のように考えられる方も増え、その傾向から彫られる文字にも個性が出てきています。家族やご友人、お参りに来てくれる人へ向けた「ありがとう」「感謝」などの言葉を刻みたいというニーズも増えています。



代々受け継がれてゆく一族としてのお墓ではなく「自分の記念碑」という新しい スタイル。そういう新しい考え方も一つの選択肢として素敵ですね。お家を選ぶようにお墓も好きなデザインを選びたいという方も増えてきそうですね。



とはいえ長く使用するものなので、あまりに突拍子もないデザインは好まれません。実際、いつの時代にも飽きのこないデザインでほどよい個性があるものがよく選ばれています。そのあたりを考慮して、当社の小売業態「メモリーランド」では、オリジナルのデザイン墓「メモアール」を毎年4デザイン発表しています。お墓はとても地域性が強く、東日本と西日本では形も異なり、好まれる石の色も違います。石の色や目合いはもともとその地域で採られていたものや、古くから墓石として使われていた石に近い色に似た墓石で選ばれることが多いですね。



同県内でも地域によってお墓の形が異なると聞いたことがあります。やはりお墓選びはスペシャリストに相談するべきですね。素人では墓石の良し悪しも判断が難しいですし...。


そうですね、地域に合わせたご提案が必要な場合もありますね。メモリーランドは、お客様に正しいお墓の情報を提供できるように、日本石材産業協会が認定する「お墓ディレクター検定試験」に合格したスタッフが対応しております。検定試験では、お墓の種類や形状、歴史や文化、石材の種類や加工方法、墓地、埋葬に関する法 律、供養に関する知識など、お墓に関する幅広い知識が問われ、合格するとお墓に関する知識と教養を兼ね備えた人として認定されます。墓石としての品質につきましても当 社が定める合格基準を定め、墓石の原石の目利きから加工、完成までを厳しく管理しています。


お墓に使用される原石や製造工程についてもお話しをお伺いできますか。


はい。石材商社と直接契約を結んでいるので、お取り扱いできる石種は現在 200 種類ほどあります。その中から「オクノ基準の合格品質」に基づいて墓石を製造しています。当社専用の製造ラインを確保し、当社の現地法人のスタッフが検査に入り高い品質を維持しています。具体的には毎週一回、製品として完成した墓石を仮組み立てし、技術力をチェック。さらにメモリーランドの推奨石種についてはオクノの年間実績に基づいて、お客様へ安定供給できるよう高品質なものを確保しています。



ひとつひとつの墓石を大切に扱い、品質にこだわることは、その人の人生を大切にすることにもつながるように思えますね。それでは最後に、墓石をつくる意味、意義について改めてお聞かせください。


現実的なお話をすると、墓石のニーズが増えているかと言えば、10年前に比べ減っているのが現状です。その背景には「お墓を持たない」という理由があるようですが、お墓は故人を通じて家族が集まり絆を確かめ合う「家族の合流地点」のような場所だと私 は思っています。今、自分が存在しているのは、紛れもなくご先祖様のおかげです。そういう意味でも、自分のルーツや存在している意味、つながりを意識して感謝の気持ち を持てる場所はお墓しかないと思うのです。納骨場所であり、御供養の場でもある。



そして、お墓参りをして亡くなった方のことを思い起こし、心のなかで故人と対話できる 場所でもある。そんな場所は、このご時世なかなかありません。とはいえ、ここ何年かで納骨場所のニーズが多様化してきているのもまた事実。いろんな選択肢を踏まえてそれぞれのお客様のニーズにお答えできるように、時代を見据えながら日々努力していきたいと思っています。その上で株式会社オクノの墓石の魅力を感じていただけたらうれしい限りです。


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